Q3 南極では、隕石がたくさん見つかりますか。
まず知っておきたいことは、南極大陸全体が氷でおおわれているわけではなく、氷から顔を出している山脈があるということです。
簡単に説明すると、隕石とは宇宙から落ちてきた塵のことです。南極に隕石が落ちると、陸をおおう氷のかたまりの中に取り込まれていきます。隕石を取り込んだ氷のかたまりは、少しずつ流れるように動いていきます。山脈があると、氷のかたまりは、せき止められてしまいます。せき止められた氷のかたまりは、少しずつ風にけずられたり、昇華したりして、その場所に隕石だけが取り残されることになるのです。
「昇華」とは、例えば、冷凍庫の中の氷が水蒸気になって、だんだん小さくなり、しまいにはなくなってしまうことだと考えればいいですね!
南極の山脈近く(ひとつの場所)にたくさんの隕石が集まりことを手掛かりにして、日本の南極観測隊は、今までに20,000個近くの隕石を発見しています。